「ソシャゲ」という単語は「ソーシャルゲーム」の略語として、今や日常的に使われる単語になっています。
この「ソーシャルゲーム」という単語について、常々思ってることを書き起こしてみました。
mobageで怪盗ロワイヤルが流行りだした頃、自分はゲーム業界に入りました。
その就職活動の際、とある会社の面接で変わった質問を受けました。
「ソーシャルゲームとはなにか?」
自分は
「SNS上で展開されるゲームサービスです。」
と答えました。
この考えは今でも変わっていません。
それが今ではスマートフォンで展開されるゲームサービス全般を指す単語として使われています。
ではなぜSNS上で展開されていないAppStoreやGooglePlayのゲームもソーシャルゲームと呼ばれているのでしょうか。
通話機能を持つ端末でプレイするゲームということであれば、facebookやmixi、Yahoo!モバゲーなどはPCブラウザでもプレイできるので当てはまらなくなります。
そもそもソーシャルゲームは世界的にはfacebookが始まりとなっています。
ニコニコ大百科ではソーシャルゲームについて次のように記載されています。
SNSというプラットフォームを指すジャンルであり、スマートフォン上で動作するゲーム(スマホゲー、ネイティブアプリ)や、オンラインゲーム、ブラウザゲーム、基本無料・課金サービス形式(F2P)と混同されることもあるが厳密には異なるジャンルである。ただし、ソーシャルゲームの設計の全体的な傾向として多く見られる部分や、ジャンルが重なっている部分もあり、明確な線引きが難しい場合もあるだろう。
たしかに今のスマートフォンゲームにはSNS上のブラウザソーシャルゲームと似通ったシステムはいくつもありあす。
- 時間経過により回復するスタミナ
- 基本プレイ無料でアプリ内課金(F2P)
- カードの強化と進化による育成
- フレンドシステム
- ガチャ
例をあげるとだいたいこんな感じかと思います。
この中のどれかを以ってソーシャルゲームと呼ばれているのであれば、コンシューマゲームで取り入れられているものはいくつもあるので釈然としません。
「Social Networking」の単語の意味合い「社会的なネットワーク」から考えれば、フレンドシステムが一番近しい気もしますが、それではMMOなどのオンラインゲームはほとんどが該当します。
もはや「ソシャゲ」とはなにか、とても曖昧になっている現状で、自分は敢えて「スマートフォンゲーム」という単語を使っています。
まとまりのない感じの些細なことですが、スマートフォンゲーム開発者のこだわりです。
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