年始のグラブルのガチャ騒動以降、特定回数ガチャを回すことでレアキャラが確定する、いわゆる天井機能を取り入れるゲームが増えてきています。
例えば、スクエニさんのグリムノーツやセガさんのぷよクエ、オルサガなどがそうです。
グラブルの場合は300回で好きなカードを貰える、グリムノーツは30回目は☆5確定、ぷよクエは10連10回とオルサガはガチャ100回でイベントガチャの目玉カードが確定といった内容になっていますが、いずれも天井機能にあたると考えています。
天井機能はユーザーの救済措置のように見えますが、自分は天井機能の別の側面により課金ユーザー1人あたりの課金額(ARPPU)は逆に増えるのではないかと考えています。
今回はその理由について説明します。
前提としてガチャについて否定をする意図はありません。
あくまで考察として考えを纏めてみました。
天井機能についての考察
パチスロの天井
天井はパチスロでよく使われる単語で、特定の回転数以内に当たるであったり、特定の回転数で当たらなければ何かしらの恩恵を得ることができます。
天井機能は一見してユーザーに対する救済機能のように見えますが、パチスロメーカーからするとそうではなく、狙いはその機種の稼動を上げることです。
稼動が上がる → ホールが儲かる → 増台、次回作の発注が増える → メーカーが儲かる
という理屈です。
なぜ稼動が上がるかというと、その理由は止め時です。
天井機能がない場合、1,000回転,2000回転当たらなかったとしても、当たり確率が良くなるわけではないので、手持ちのお金が無くなった時点で止める人も多かったです。
しかし、パチスロ4号機のストック機から天井機能が一般化したことで止め時が難しくなりました。
例えば、1,000回転が天井の機種で既に700回転当たっていない場合、天井までの残り300回転をなんとかして回します。
それこそATMや消費者金融でお金を工面して。
ガチャの天井
ガチャの天井はパチスロの天井に通ずるところがあります。
天井機能があることで「あと○○回で天井・・・」「もう○○回ガチャしたんだから天井までいかないと・・・」といった心理が働き、ある程度回してしまうと天井が見えてきて止められなくなります。
結果として、今まで少額課金だった人が高額課金になり得ることで、課金者の全体的な課金額は減るどころか増えるのではないかと考えています。
これにより、爆死と呼ばれる大量に課金してガチャを回したけど欲しいキャラが出なかったケースはある程度緩和されると思いますが、それもサービス提供会社の確率、天井の設定次第なので無くなることはないでしょう。
まとめ
今回の騒動を発端として、個別当選確率の開示や天井の設定など、いくつかのゲームで対応が始まっています。
現時点ではこの対応により大きく状況が変わるとは考えていませんが、また動きがあれば改めて記事にしたいと思います。
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